2009/05/28

ココロノシ、カカイサン


お休みのサーフィン後

海を眺めながら友人達とおしゃべりしていて

ふと、ある人のコラムの事を思い出した



ある人とは

抱井保徳さん(52)

唯一サーフィンに関わる日本人の中で

私が影響を受けているレジェンドサーファー





その時の友人とのおしゃべりのテーマは"サーフィンの楽しさの原点とは"

ここで思い出したコラムの題を帰ってから探すと

『pure fun/純粋な楽しさ/サーフィンの本質』

とあった

まさにおしゃべりのテーマそのものだった

少し長くなるが、心から影響されている考えなので

抜粋して記しておきたい


以下、文=抱井保徳さん


だいいちに、ここで言うサーフィンとは、
良い波よりも楽しそうな海で遊ぶのが前提というのはすでに述べた

潮が干いて広くなった波打ち際を妄想に浸りながら
サーフィンに向かうというのは
波に乗るのと同じくらいに大事とも過去に能書きをこいているが
その心理も解ってもらう必要がある

そのうえで勘付いてほしいのがサーフィンのリズムだ
最近の海で一般的な

入水した途端に全速で沖に出て争って波を取ってボトムターンして
オフザリップして、カットバックして、スープに当て込んで、ノーズライドして
ショアブレイクでもう一回当て込んで、そうしてまた速攻で沖に出て
波を奪い合って...を無限にくり返す周囲のサーファー達の

地獄のリズムに巻き込まれて、自分を見失ってはいけない

"いけない"という表現に自由がないというなら
せわしない周囲のリズムに巻き込まれる必要はない、と言い換えてもいい
かんじんなのは、自分は遊んでいるんだというのを忘れない事


サーフィンのおもしろさは、他力でもってグライドして爽快感を味わう
というのが本質のひとつ

つまり三輪車で坂道を下って走るおもしろさ
尻の下に段ボールを敷いて土手の原っぱを滑り降りる楽しさ
それとか岸壁から海面に飛び込んで遊ぶスリル

そういった位置エネルギーを運動エネルギーに換えながら
そのプロセスを遊ぶっていう要素でサーフィンの
おもしろさも成り立っていると思う


ということは、波の取り合いや
せわしないマニューバーの連発なんかがそれほど面白いわけがない

それよりか小さなうねりでいいから波に運ばれ
不思議な力に乗って水面を滑走して遊ぶ事にこそ楽しさが潜んでいるはず

あげくにその運動エネルギーを自分の意思である程度コントロールして
波の上をあちこち走り廻れたなら、サーフィンは面白いにきまっている

だから、海に浸かったなら、波の取り合いとかから距離を置いて
少しくらい変な波のポイントでも、より空いているスペースに身を置いて

意思を波の持つ不思議な力に傾けてみたらいい

きっと、あいつ変わってると言われるが
もっと、サーフィンが楽しくなるに違いない



我、心の師である


2 件のコメント:

  1. 同感です。僕も見失うしなわないように、そうありたい。

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  2. kenbow

    お互い、自分の理想を追い求めましょう。

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